古い商店の鏡や棚、まな板などの掃除

母方の実家にあたる食料品店の鏡や棚、まな板などをスチームファーストDXでキレイにできるか試してみました。
画像を見てわかるとおり、旧スチームファーストの延長ノズルも用意したので、操作性は置いておいて高いところも掃除できる準備は万端です。
店は、小さい商店ながら何十年と生き残っているのですが、母と叔父、定年後は、父も加わり3人で頑張っています。休むと老け込むのが早くなると言われるので、何か続けてやることがあるのは良いことだと思いますが、みなさん掃除は苦手です。
私は、カビとホコリが苦手なので掃除します。
全員60代で切り盛りしている食料品店なので、掃除に時間を割く暇がありません。結果、汚れが目立つ場所が増えてきたので、多少でも見栄えを良くしようと思ってスチームファーストDXを持ち出して掃除してみました。
1つ目の鏡

まずは、この大きな鏡に取りかかります。
今でこそ防犯カメラが主流ですが、昔から至るところに鏡を設置して防犯対策していました。効果のほどは不明です。
汚れが目立って、全体的に曇っています。来客者の顔がよく見える位キレイにしましょう。
高所作業に向かない、大型のキャニスターでどこまでできるのか検証です。

鏡やガラスは、三角ブラシにカバーを付けて磨きます。とりあえず、スチームマジックを使わずに汚れを落としてみます。
そういえば、この三角ブラシは、旧スチームファーストの付属品でした。

ヤニのような汚れが結構付着しました。これは、掃除のやり甲斐を感じます。
スチームクリーナーを使えば、ガラスクリーナーを吹きかけてぞうきんで拭くという作業をしなくて良いので、液だれもなくぞうきんを何度となく洗う手間もありません。
ただし、キャニスタータイプのスチームクリーナーで高所作業はやや難ありです。
小さいハシゴを使った高所作業なので、スチームファーストDXのホースがちょっと足りず、商品棚の上に乗せて作業しました。
高所作業にキャニスタータイプは、不便です。
それに、新旧の延長ノズルを合体させてみましたが、さすがに強度が落ちてぐらつきました。骨折の当て木のような形で補強すればよかったかもしれませんね。
高所作業向きのスチームクリーナー

アイリスオーヤマのホース付きのハンディタイプ「STM-304N-W」ならこういう作業にも向いているかもしれませんが、「威力が微妙」という声も少なくないので、水滴が結構垂れてくるかもしれません。

ちなみに、スチームクリーナー用の延長ホースを探してみたところケルヒャーからは出ているようなので、キャニスターで高所作業したいならケルヒャーをおすすめします。
これは、SC1 EasyFix用の追加パーツですが、使えそうなパーツラインナップに関しては、ケルヒャーが一番な気がします。

話は戻して、鏡の汚れ落としは、特に汚れがしつこいことも無く割と楽に終わったのですが、鏡がきれいになったことで反射する天井の汚れがより一層目立つ結果となりました。
昔、大きな緑色のスポンジのついたモップで床汚れを落としてみようと試みたことがあります。2畳分やったところで力尽きました。
その頃からスチームクリーナーが存在していれば、どんなに楽だったかと言いたいところですが、その頃の大変さがあるから、スチームクリーナーのありがたみを感じます。
ケルヒャーの高圧洗浄機が出た頃くらいから、「良い時代になったなぁ」と感じたものです。
(高圧洗浄機で洗車しても、意外と汚れ落ちてませんけどね!笑)
二つ目の鏡

続いて、醤油が凜とそびえ立つ棚の上にある横長の鏡をキレイにします。
この棚も含めて、店自体が他界した祖父の遺作だったりします。
店は、おそらく50年以上経っているのですが、祖父は構想段階から「震度7に耐えられるレベルで造る」と言って、鉄筋コンクリートの筋を通常の2倍近く使ったそうです。
昔の人は、何でもしますね。

店の紹介はこの辺にして、最初の鏡と同じ要領で上下左右にゴシゴシとやっていくと、さすがに汚れが取れにくくなってきました。汚れを伸ばしている感じが出ています。

ヤニ汚れで焼きおにぎり状態。
そういえば、他界した祖母が途端ストーブでよく焼きおにぎりを造っていたのを思い出しました。昔のものに触れると、いろいろと思い出すものですね。
汚れがひどくな度に石けんをつけてお湯で洗いながら作業したのですが、スチームの熱でモップ自体が熱くなっているので、すぐに取り外せませんでした。
すぐに外したい時は、近くに水をいれたバケツを用意しておいた方が良いかもしれません。

なんとかキレイになりました。やっぱり、鏡に映る天井の汚れが気になります。
スチームクリーナーは、前上に向けて使うとポタポタと水滴が垂れてくるので大変です。

鏡をキレイにしている時、見てはいけないものを見てしまいました。積年のホコリです。
仮にも食料品店です。お客さんの大半は長年の付き合いがある人ばかりなので気にしていませんが、私的にはアウト!です。
鮮魚などの生ものが人気の店なのですが、今まで食中毒が一度も起こっていないこと理由として考えられるのは、お客さんの大半が免疫力が総統強いのかもしれません。

見てしまったらやるしかありません。(天井の汚れ以外は)
こんなこともあろうかとダイソンも持ってきていたので、ある程度ホコリを取ってから、床用モップで壁と棚の上面をキレイにできるか試みます。

この床用モップが一番気持ちよく汚れを落とせる気がします。理由は、「一度に掃除できる範囲が広くて得した気分」だからです。

ここも汚れがひどいので、店中掃除しないといけない危険(強迫観念)を感じてきました。ある程度のところで、見て見ぬフリしたいと思います。
やっぱり、モップが熱くて冷まさないと洗えません。それだけ、スチームの温度が高いということなので良いことではあるのですが・・・。

それなりにキレイになったので良しとさせていただきます。
私が勝手にやっていることなので、私が納得したらそれで良しとしましょう。
三つ目の鏡

続いて、一番大きなこの鏡ですが、鮮魚コーナーの上にあるので、ところどころに塩が付いていて汚れも一番ひどいです。
塩のような調味料系の汚れも落とすのが割と大変です。
ぞうきんを何度も洗いながら繰り返しという作業になりますが、スチームクリーナーを使えばいとも簡単です。高温蒸気なら少ない水できれいに落ちます。

ここは、スチームマジックを適度に使いながら、20分くらいの作業でキレイになりました。
割と20分くらい使っていましたが、汚れ自体は楽でした。
ただ、やっぱり高所作業は、本体を高い場所に置かないといけないので大変ですね。

作業は、まだ終わりません。
そろそろやめたいところですが、ほんの少しだけ、きれいにしたい気持ちとスチームファーストDXの性能を試したい好奇心がやる気をつないでくれています。
すっかり黒ずんでしまったまな板です。イカを捌くことがあるので、イカスミの汚れはなかなか取れません。どうにかキレイにしたいという使命感が出始めました。
ちなみに、叔父(店長)は、地元で名の知れた釣り名人でヤリイカ釣りは必ずやっています。
釣り歴は、年齢-7歳くらいで、釣りして睡眠足りなくても、朝早くに長距離移動して仕入れに行くだけでなく、何かで手術して抜糸する前からテトラポットに上って釣りに行くほどの釣りバカです。
まな板の汚れにも、人となりが残されているものですね。

そんな思い出はこの辺にしておいて、とりあえず、スチームマジックをかけつつスチームファーストDX付属の小さいブラシでやってみたのですが、あまり効果がありません。

そこで、今度は、スチームファースト・ミニ用のブラシをスチームファーストDXのノズルに強引にねじ込んで、スチームマジックをかけつつ30分位ガシガシと磨きました。
今回は、旧スチームファーストとスチームファースト・ミニの部品も使ってフル稼働で何でもあり状態で汚れ落としをしています。

結構頑張りました。最初に比べたら、大分マシになりましたね。
ついでに、シンクや排水溝のヘドロ汚れもやってみたものの、スチームよりカビキラーの方が効き目がありました。この辺の使い分けは、適材適所で良いと思います。
スチームクリーナーにも、苦手な汚れはあります。
物体化してしまったヘドロ系の汚れは、スチームの蒸気では、溶かすというより飛ばすことになるので、それなら、ゴム手袋をして使い古しの歯ブラシなどでこすった方が効率的に汚れを落とせます。
今まで試した中で一番良い方法は、カビキラーで泡立てながら磨くことです。試す場合は、泡が飛び散ると危険なので、くれぐれも用心してください。
ある程度溶かすには、次亜塩素酸系の強酸を用いた方が的確だと思いました。
その後、一応スチームファーストDXでも結果を出そうと、ブラシを付けて排水溝の中に入っている網の溝を掃除したら、ヌルヌルも無くなりキレイになりました。
このように、家庭内だけでなく食料品店のような常に人や物の出入りがあり汚れ対策が必要な場所でこそ、スチームクリーナーは、いろいろな用途で活躍してくれます。