スチームクリーナーのサイズや加熱方法の違い

スチームクリーナーの主流となっている見た目のタイプには、キャニスター、ハンディ、スティック(モップ)の3があります。

パワフルで大型のキャニスタータイプ、手軽に使用できるハンディタイプ、そして、床掃除に最適なスティックタイプの3種類が主流となっています。

サイズや形状は、搭載されているボイラーの種類や性能によっても変わってきます。

スチームクリーナーの加熱方式には、パワフルなボイラー式とヒーティングタイムの短いパネル式の2種類が主流となっています。

キャニスターの加熱方式は、高温高圧蒸気を出せるボイラーが多く、ハンディは、半々、スティックは、パネル方式が主流などの違いがあります。

新たに、ヒーティングタイムが短く蒸気温度も高くできるフローヒーター式が出てきました。

それぞれ、どのような特徴があるのか確認していきましょう。

  1. キャニスタータイプの特徴
  2. ハンディタイプの特徴
  3. スティック(モップ)タイプの特徴
  4. ボイラー式のメリット・デメリット
  5. 通常パネル式の特徴
  6. スーパーヒートスチーム式とは
  7. 新たに出てきたフローヒーター式
  8. 万能性と安定感ならボイラー式が最適

キャニスタータイプの特徴

キャニスタータイプの特徴はスチームクリーナーの中でも最も大きく重いタイプです。ホイールが付いていて移動できる掃除機のような形をしています。

水を加熱する給水タンクが大きくボイラーも大きいため、3~5kg程度の重量があります。

その代わり、高温高圧蒸気を出せる高性能なものが多く長時間の連続運転が可能なので、一度に広い範囲をパワフルなスチームで掃除することが可能です。

スチームクリーナー自体を持ったまま使えない反面、長いホースの先に蒸気の出るノズルが付いているため、本体を置いたまま広い範囲の掃除に適しています。

特に、雑巾や洗剤で簡単に落ちない汚れには、パワフルなキャニスタータイプがオススメです。

キャニスタータイプは、待機時間(ヒーティングタイム)の長さがデメリットとして言われてきましたが、ケルヒャーの「SC3 EasyFix」のように、30秒という短時間で加熱が完了するタイプも出てくるようになりました。

その分、電気代は覚悟しておかなくてはなりません。

ケルヒャーのSC2シリーズの消費電力が1,200Wなのに対して、待機時間の短いSC3シリーズは、1,500Wとなっています。

キャニスタータイプは、広い範囲を掃除できる万能型ですが、サイズが大きくなるため「保管場所に困る」という声、または、「使用のための準備が億劫」という声も少なくありません。

ハンディタイプの特徴

ハンディタイプは、軽量で持ち運びしやすいのが特徴です。

手軽に取り出して使えたり、キャニスタータイプのホースが届かないような高い場所の掃除にも使うことができるのがメリットとして大きいと言えます。

ハンディタイプの加熱方式は、パネルタイプとボイラー式があり、今では、ボイラー式が主流となてっているので、キャニスタータイプと同じくらいの高温高圧蒸気を出すことも可能です。

ただし、給水タンク容量が少ないため長時間使用できないのがデメリットです。

日常使いで気になる箇所だけに使用する場合はボイラー式構造のハンディタイプが最適ですが、アイリスオーヤマのようなノズル付きでキャニスターの小型版のようなハンディタイプなら、広い用途に使うことが可能です。

スティック(モップ)タイプの特徴

スティックタイプ、もしくはモップタイプと言われるタイプはホースがなく、本体から直線上にモップが付いています。

床掃除に用途を絞って作られたスチームクリーナーですが、ハンディタイプと同じように高い場所での使用を想定した製品もあります。

また、スティックタイプの一般的な加熱方法は、モップ部分に熱したパネルに水を流して蒸気を出す方式、または、本体で熱した蒸気をモップまで流すというものです。

パネルタイプの場合は、本体上部に吸水口があり水を入れやすい構造になっていて、圧力が低いままで蒸気を出すためボイラー式よりも給水作業の手間が少なくできるメリットがあります。

基本的にヒーティングタイムは短く、待つことなく使用できるのもうれしいところです。

ボイラー式のメリット・デメリット

ボイラー式は、密閉状態の給水タンクをヒーターで加熱して高温高圧の蒸気を作り出し、ノズルから一気に噴射する構造になっています。

この構造のキャニスタータイプなら、高温高圧蒸気をパワフルに出し続けられるメリットがある反面、タンク内の水をすべて加熱しなければならないことで待機時間が長くなるデメリットがあります。

待機時間をなるべく短くしたい場合は、吸水量を減らすことで多少の調整はできますが、その分、長時間連続運転できるというメリットを消すことになります。

通常パネル式の特徴

通常パネル式の特徴は、給水タンクとポンプが別にあり、ヒーターに水を送ることで加熱する構造になっています。

ヒーターの上を水が通過することで加熱されて水蒸気に変わる方法なので、アイロンのようなものと考えるとわかりやすいと思います。

パネル式は、待機時間が短くすぐに蒸気を出すことができますが、反面、ボイラー式のように密閉されていないので高温高圧蒸気を出せないのがデメリットですが、フローリングに使用する場合は、ワックスへのダメージを軽減しながら使うことができます。

スーパーヒートスチーム式とは

パネル式のもう一つの種類として、スーパーヒートスチーム構造というものがあります。

このタイプは、通常のパネル式からヒーター部分の構造を変化させたもので、ヒーターを1枚のパネルではなく立体型にしていることで加熱効率を向上しているのが特徴です。

まず、ヒーターで水を沸騰させた後に発生した蒸気いをさらに加熱するという二段階方式の加熱によって、通常のパネルタイプより高温蒸気を出せるようになっています。

ただし、ボイラー式と比較すると圧力は弱いので、メリットと言えば、通常のパネルタイプと同じように待機時間が短くて済むことです。

新たに出てきたフローヒーター式

さらに、ケルヒャーのSC3 EasyFixで採用されている新たに出てきたフローヒーター式というものがあります。

フローヒーター式の仕組みは、本体内部のコイルに電気を流して熱を発生させ、同じようにコイル状に巻かれた内部の細い管の中に水を通して加熱するというものです。

この方式では、ボイラー式のようにタンク内部の水をすべて加熱する必要が無いため短時間で蒸気を作り出せるだけでなく、水のつぎ足しも可能です。

構造としては、瞬間湯沸かし器と同じようなものです。

万能性と安定感ならボイラー式が最適

新しく出てきたフローヒーター式は、短時間で高温蒸気が出せる方法として注目されていますが、実際に使用したレビューなどを見てみると、「スペックの割にそうでもない」というレビューも少なからず見かけます。

スチームクリーナーは、設定上のスペックとユーザーによる実感に差が生じやすい傾向があるため、これまでの実績を踏まえて判断すると、ボイラー式の加熱が最も安定してパワーがあると思います。