スチームクリーナーと高圧洗浄機はどう違う?

スチームクリーナーと高圧洗浄機には、水だけで汚れを落とすことができる洗浄方法という共通点はありますが、どのような違いがあるのでしょうか。

それぞれ、シンプルにまとめると以下のような洗浄方法の違いがあります。

洗浄方法の違い

スチームクリーナー:少量の水をボイラーで加熱し、蒸気に含まれる熱と水分によって汚れを溶かす方法。

高圧洗浄機:大量の水とコンプレッサーによる水圧を利用して、汚れを吹き飛ばす方法。

具体的な用途を含めて2つの洗浄方法の違いを確認し、どんな掃除に適しているのか注意点を踏まえながら解説していきます。

  1. スチームクリーナーの特徴
  2. スチームクリーナーの適した掃除場所
  3. 高圧洗浄機の特徴
  4. 高圧洗浄機に適した掃除場所
  5. スチームクリーナーは屋外でも用途がある

スチームクリーナーの特徴

スチームクリーナーは、油汚れやカビなど、雑巾だけでは落とせない汚れに効果を発揮します。

また、洗剤を使わずに汚れを落とせることだけでなく、高温による熱消毒でバクテリアやウイルスを99.99%除菌できることから衛生面でのメリットもある洗浄方法です。

スチームクリーナーは、内蔵したタンクで水を加熱し蒸気を噴射して汚れを落とすため、少ない水量で済むだけでなく、高温蒸気は気化しやすいことから辺りを水浸しにせずに洗浄できます。

ただし、加熱力の弱いスチームクリーナーでは、水浸しになることがあります。

蒸気の力によって、ぬめり、皮脂汚れ、カビなど、洗剤を使っても中々落ちないガンコな汚れ落としやカーペットのシミなど、洗うことが難しい汚れにも有効です。

スチームクリーナーの特徴

  • 高圧蒸気で汚れを溶かし出す
  • 少量の水で済む
  • 室内での使用に最適
  • シミ抜き、殺菌や除菌としても使用可能

スチームクリーナーが最も活躍するキッチン周りの他にも、トイレの黄ばみや雑菌対策など、殺菌しながら簡単に汚れを落とすことに優れた方法と言えます。

スチームクリーナーの適した掃除場所

屋内での掃除に適しているスチームクリーナーは、以下のような用途に適しています。

フローリング掃除

スチームクリーナーで定番の掃除場所と言えば、床掃除です。

フローリングだけでなく、畳の掃除にも使用できる他、お風呂場などの掃除に用いれば、洗剤を使うことなく床に潜むカビ対策にもなります。

一般的なモップやぞうきんなどで力いっぱい擦っても、汚れがいまいち落ちないことがありますが、スチームクリーナーを使用すれば、少ない力で汚れを効果的に落とすことが可能です。

ただし、フローリングの場合、使用しているワックスなどによっては、蒸気の熱でワックスが取れることがあるので注意が必要です。

キッチン周り

スチームクリーナーを使用して、最も重宝するのがキッチン周りです。

特に、ガスコンロやレンジフードに付着した油汚れのベタベタは、洗剤をたっぷり付けた雑巾で拭き取ってもなかなか取れないだけでなく、雑巾を洗って拭くという作業の繰り返しを何度となくしなくてはなりませんが、スチームクリーナーの蒸気を用いれば、油汚れを溶かしやすくできます。

ガスコンロには、五徳に黒くこびりついた汚れが出来やすいですが、スチームクリーナーに真鍮ブラシのアタッチメントを取り付けることで黒ずみのような汚れも落としやすくなります。

グリルの洗浄にも適していますが、明らかに油汚れがひどい場合は、専用の洗剤などの使用がオススメです。

また、レンジフードの金属フィルターの隙間にも蒸気が入り込むので、ブラシで落とせない汚れ落としにも最適です。

カーペットやソファ

スチームクリーナーは、カーペットやソファなど、なかなか洗うことのできない繊維質のものを洗浄する場合にも重宝します。

コーヒーや醤油などの調味料をこぼした時、雑巾に水を含ませて何度も擦ったり叩いたりしてしまうと、茶色いシミを浸透させてしまったり、ニオイが取れにくくなることがあります。

そんな時にスチームクリーナーを使えば、蒸気の力を用いて熱で浮かせながら分解して汚れを落としやすくしてくれます。

水垢取りも可能

スチームクリーナーは、水垢を落とす場合にも活用できます。

お風呂の鏡やキッチン、洗面台の水垢など、「水場=水垢」となり、見た目も汚れて見えますが、スチームクリーナーに専用のカルキ除去剤などを混ぜて使用することで水垢を落としやすくする方法もあります。

ただし、水垢はカルシウムが結晶化しているので簡単には落ちませんので、最終仕上げは水垢落とし用のコンパウンドが最適です。

屋外や車の掃除

他にも、家の中の汚れ掃除だけでなく、車のシートの除菌による消臭や油の混じったホイール洗浄など、屋外での掃除にも活用することができます。

ただし、車のボディなどでは、高熱による影響でペンキが劣化する危険があるのでオススメしません。また、ドアバイザーなどの樹脂製のパーツは変形する恐れがあるので使用厳禁です。

高圧洗浄機の特徴

一方、水だけで強力に汚れを落とす方法として主流だった高圧洗浄機は、高圧の水を拭きかけることで汚れを吹き飛ばす洗浄方法です。

高圧洗浄機は、機械内部に引き入れた水をコンプレッサーで圧縮した空気の力で一気に押し出して噴射することで、壁や車に付着した泥、砂、ホコリ、または、コンクリートや石、レンガなどの苔を落とすなどの使用が可能です。

ただし、高圧洗浄機は、水道のおよそ40倍という圧力の水を吹き付けるために、洗濯機のように常に水道の蛇口にホースをつないで水を出し続けないといけないので大量の水を使用します。

高圧洗浄機は威力が強いため、使用場所によっては、ペンキなども簡単に剥がしてしまうほどの水圧なので注意が必要です。

砂や砂利なども飛ばせるほどの威力があるため、周囲に人が居ないかを常に意識しなが使う必要もあります。

高圧洗浄機の特徴

  • 高い水圧で汚れを吹き飛ばす
  • 屋外での使用に最適
  • 蛇口と屋外電源が必要
  • 水圧が強いので外壁の使用には要注意

また、洗車での使用にも適していますが、圧力を高めても水道から出る水の量に限度があるため、洗車場のように大量の水が出せず意外と汚れが落とせていない場合もあります。

高圧洗浄機に適した掃除場所

では、高圧洗浄機に適した掃除場所はどういうところなのか確認していきましょう。

高圧洗浄機の有効性が際立つ使用方法は、土や砂のように洗剤で落としようがない汚れを落とす場合や手が届かないような奥まった場所です。

洗車

高圧洗浄機の使用用途として最も一般的なのは洗車です。

一般家庭の水道水は、圧力に限度があり洗車場のような高圧噴射はできませんが、高圧洗浄機を使用して水圧を高めることで普通にホースから出す水よりも洗車場の水圧に近づけることができます。

また、ホイールの内側などブレーキダストが付着しやすい場所や車の下側などの掃除出来ない場所は、高圧洗浄機を使用すれば、ある程度の汚れは簡単に落とせます。

他にも、バイクでのオフロード走行後などは、泥や土などがブロック部分に付着しますが、こうした汚れも高圧洗浄機なら簡単に落とすことができます。

土汚れで共通して、収穫した野菜などの洗浄に用いている農家さんも居るなど、泥や土のような洗剤が効かない汚に最適な洗浄方法と言えます。

コンクリート壁など汚れ

高圧洗浄機が効果を発揮する方法として、コンクリートや石などの表面がザラザラと凹凸がある壁の汚れを落とす方法としても有効です。

コンクリートの汚れは、細かい隙間に入り込んでいるため、普通にブラシで擦っても落としにくいだけでなく、ブラシがすぐダメになってしまうこともあります。

こんな時でも高圧洗浄機を使用すれば、高い水圧で表面の細かい隙間の汚れもかき出し、ブラシで丹念に擦る作業の10分の1もかからないほど簡単に汚れ落としが可能です。

同じ要領で、苔やヘドロなども水圧で簡単に吹き飛ばすことができるので、触れることが難しい場所の洗浄に最適です。

スチームクリーナーは屋外でも用途がある

こうして比較してみると、スチームクリーナーと高圧洗浄機では、屋内と屋外というカテゴリに分類されますが、スチームクリーナーに関しては屋外での使用機会も作ることができるとわかります。

スチームクリーナーなら車の車内やホイール、バイクチェーンの洗浄、工業油の付着した工具や金属製品の洗浄、他にも、熱による虫の駆除などにも使用できるので、アイデア次第で屋外での使用方法を広げることが可能です。

ただし、熱変形しやすい場所への使用は、控えるように気をつけましょう。