スチームファーストDX(SF-370)のスペックやサイズチェック
スチームファーストDXはアメリカ製の中でもパワフルで長時間稼働できる点が気に入ったのですが、なるべく長く使いたいので問題無いか一通りチェックしてみました。

色々な場面で使用し、性能や使い勝手、丈夫さなど、実際に試しないと見えてこない問題点を知るために、実際に購入して検証してみることにしました。

このページでは、スチームファーストDXのスペックや改良点、使用した感想を踏まえたレポートを掲載しています。
性能と価格を比較
スチームファーストDXの性能と価格は、以下の通りです。
スペック
製品名 | 蒸気温度 | 待機時間 | 連続運転 | タンク容量 | 重量 |
---|---|---|---|---|---|
SF-370WHDIR | 100±10℃ | 7分 | 45分 | 1.5L | 3.8kg |
価格
商品名 | メーカー | 販売価格 |
---|---|---|
SF-370WHDIR | スチームファースト | ¥19,800 |
スチームファーストDXがほかのスチームクリーナーより優れているポイントは、ボイラー式の中でも待機時間が短く、運転時間が長いことです。
待機時間が短い
待機時間の短さは、使用中もメリットがあります。

スチームファーストDXの場合、使用中に内部の蒸気温度が下がると、青色のパイロットランプが点灯しスタンバイ状態になります。
待機時間が短いということは、最初の加熱だけでなく使用中のスタンバイ状態から戻るまでの時間も早いというメリットがあります。
スチームファーストDXはタンク容量が大きくボイラー性能が高い割に、重量が4kg未満とキャニスタータイプの中でも軽量です。
待機時間、タンク容量、そして、重量のバランスを踏まえると、他のスチームクリーナーと比較してスチームファーストDXがちょうど良く思えました。
一度の補給で済む
スチームファーストDXのタンク容量が大きいメリットは、連続運転の長さだけでなく、掃除の途中で水を補給せずに済む安心感があります。

使用途中で高温のタンクを開けると、出てくる蒸気で火傷する危険があります。
ボイラー式のスチームクリーナーの場合、追加で水を入れるには、スイッチを切ってタンクが少し冷えるのを待たなくてはいけないため作業効率が落ちます。
スチームファーストDXは、一度の補給で掃除を終わるくらい十分なタンク容量なので、高温状態でボイラーの口を開けた時の火傷のリスクが減らせます。
高温高圧蒸気を連続で出せる
スチームファーストDXの性能表記として、蒸気温度が「100±10℃」となっているので、最高110℃と水の沸点を超えた蒸気が出ることになります。
高圧状態になるので、沸点より高い温度になります。

実際に使ってみると、高温スチームを当てた箇所もすぐ熱くなり、スチームに直接触れるのは、やけどするレベルなので注意が必要です。
アイロンとは違い高温高圧蒸気がずっと出せるのが、ボイラー式の特徴です。
水の加熱方式の違い
スチームクリーナーには、大きく分けてパネルタイプとボイラータイプの2種類があります。

前者のパネルタイプがアイロンの蒸気、後者のボイラータイプが圧力釜と同じ仕組みです。
このうち、スチームファーストDXなどのボイラータイプは、圧力釜と同じ原理で蒸気を出すので、高温高圧蒸気の連続噴射が可能です。
しかも、タンク容量が1.5リットルあるスチームファーストDXは、ボイラー内で熱せられた水分量が多い分、一度に出せる蒸気の量も多いです。

ちなみに、ノズルの持ち手部分にストッパーが付いているので、ずっと押していなくてもスチームを出せます。
コンパクト軽量化
新旧バージョンの違いは、外観だけのようです。ボイラー性能は、同じです。

新バージョンは、800gほど軽量化されています。
また、見た目にそれほど違いは無いように感じますが、実際に測定してみると、サイズもコンパクトになっていました。

ボイラー性能は、ある意味十分満たしていると言えるので、サイズと軽量化によって、より手軽に使えるようになりました。
本体サイズをチェック
本体のサイズを一通り確認してみました。

先端ノズルからホースの付け根までの長さは、およそ190cmなので旧バージョンと変わりません。

本体全長は35cmくらいでした。旧バージョンより10cmもコンパクトになっています。

本体の高さは、およそ18cmです。

旧バージョンは、後付けの持ち手が上に突き出していました。持ち手を本体一体型にしたことで、高さが半分になっています。

本体の幅は、およそ28cmでした。旧バージョンとほぼ変わりません。

電源コードの長さは、およそ5mです。こちらも変わりません。
主な3つの改良点
形状変更により、改善されたポイントは3つです。
① ホイールの位置

本体の前と後ろのホイールの距離が縮まり、取り回しが改善されました。
また、旧バージョンは、外側に見えるホイール側にホースが付いています。新バージョンは、逆になっています。
② 持ち手形状の追加

旧バージョンは、持ち手部分がカブトムシの角みたいに出ているので、収納時に少し邪魔でした。
新バージョンは、持ち手が一体型となって持ち運びやすくなりました。高さも抑えられて、収納性もアップしています。
③ コード巻き取りパーツの追加

旧バージョンは、電源コードを束ねるだけでした。新バージョンでは、本体に巻き付けられるようになっています。
電源コードには、マジックテープのバンドが付いています。コードだけで束ねておくことも可能です。
スチームクリーナーは、高温になるボイラーが内蔵されているので、安全性の観点から掃除機のような巻き取り機能が付けられずコードも太いので、代用品としての意味合いかと思います。
付属パーツの確認
スチームファーストDXの付属品は、以下の通りです。

キッチンや浴室、フローリング、窓など、用途別に使えるパーツが一通り揃っています。
ナイロンブラシ

メインで使う機会の多いナイロン製のブラシは、材質上、蒸気温度で変形しやすいですが、その状態でも当分は使い続けられます。
蒸気の熱でも変形しないような硬い材質となると、使用場所によっては傷を付ける恐れがあるので注意が必要です。
ちなみに、スチームファーストDXには、五徳(ごとく)やバーベキューコンロの金網などに便利な金属ブラシが付いています。
フロアモップ

使いこなすと便利なのがモップです。

部屋のフローリングだけでなく、浴室のヌルヌルもキレイに落ちます。
バスマジックリンをかけまくって、キレイにするより手間無く簡単にスベスベになります。
フローリング使用時の注意点
以前、「フローリングのワックスが熱で取れた」というレビューを見かけたことがあるので、使用可能なフローリングかチェックしておくと安心です。
デリケートなフローリングに使う場合は、専用のモップではなく厚めのぞうきんを押しつけて使うなども一つの方法ですが、厚めのバスタオルでやってみたら普通に熱が浸透してました。意味ないかもしれません。

汚れたモップは、洗濯機で洗えます。
スチームマジック

他にも、専用洗剤として付属していたスチームマジックが便利でした。
スチームファーストDXと併用すると、油や黒ずみが落としやすくなります。

原料は、植物成分のみで経口テストをクリアしている位の安全性なのに、比較用に使った市販の洗剤より汚れ落ちが良かったです。
カルキ除去剤の必要性
スチームクリーナーを使う場合、注意点が一つあります。
水道水を使用するので、タンク内にカルキが発生することです。これは、スチームファーストDXに限らず、スチームクリーナー全体の課題です。
水道水に含まれるカルキ(次亜塩素酸カルシウム)がタンク内で結晶化し、白く濁ることがあります。
そこまで緊急度は高くありませんが、タンク内のカルキ対策として、定期的にカルキ除去剤を入れて使うと安心です。

カルキ除去剤は、スチームファーストDXを購入すると初回に3袋が付いてきます。また、カルキ除去剤を入れて掃除すれば、水垢も落としやすくなるそうです。
スチームクリーナーの有用性
スチームクリーナーの有用性を汚れ対策について挙げてみると、以下のような場合に便利です。
- キッチン周りの油汚れ対策
- 鍋などのこびりつき汚れの洗浄
- 排水溝の汚れ落としと同時に殺菌
- 石けんかすのこびりつき落とし
- 高圧洗浄機で落ちない汚れの対策
- 熱湯で落とせない汚れ対策
- 床の汚れ落としの手間を軽減
- 一度に複数箇所まとめて掃除
油汚れや黒ずみ、殺菌やヌメリ取り、石けんカス汚れなど、洗剤を沢山使っても落としにくい汚れが色々とあります。
スチームクリーナーで簡単に落とせるようになれば、掃除の手間が減るだけでなく水だけで済むので環境にもエコです。
ほかにも、ダニなどの害虫駆除対策やカーペットのシミ落としなどにも有効です。
一番安く買うには?
スチームファーストDXを購入する場合、日本の正規代理店が最安値です。メーカー保証付きで2万円以内で収まります。

スチームファーストDXを持っていれば、しつこい汚れに時間と体力を使うこともなくなります。
また、熱による殺菌が可能なのでエアコン清掃にも向いています。
エアコンの場合、清掃費用は1台あたり1~2万円なので、スチームファーストDXを入手すれば、1~2回で元が取れる計算です。